上月英興、安斎耕一
北九州市の旦過(たんが)市場で19日未明に起きた火災は、発生から3日目の21日午後7時半にようやく鎮火した。福岡県警と市消防局は今後、焼け残った防犯カメラの画像の分析も行って、出火元と出火原因の特定を進める方針だ。
この日、市場への立ち入り規制が一部で解除された。被災を免れた、市場にかかるアーケードの南側を中心に複数の店舗が営業を再開し、買い物客の姿も戻った。
実況見分は、午前9時半から県警と消防の計約40人態勢で実施。焼損した北東側約1600平方メートルのうち、市場東隣の飲食店が密集していた一画をロープで囲った。約8時間にわたって、がれきを取り除いて残留物を調べた。
消防局幹部によると、雨天だった21日は日没までの鎮火を目指した。市場では、被災を免れた区画にも店舗が密集しており「完全に再燃が起こらない状態にしなければいけない」と、鎮火の判断には慎重を期したという。
営業再開準備に追われていた総菜店主の男性は「(規制解除は)予想していたより早い。街の灯を消さぬよう、再開できる店が努力し、市場を盛り上げていきたい」と話した。(上月英興、安斎耕一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル